フィリピンの国家規模の暗号通貨プロジェクトとされる『ノアコイン』の噂が飛び交っていますね。

私のところにも『ノアコインに投資しても大丈夫?詐欺じゃないの?』という相談がチラホラ来るわけですが…

今の段階で詐欺なのか本物なのか判断するのは難しいのですが、個人的に疑問に思っている気があるのも確かなのでその情報をまとめておこうと思います。

どうしてプレセール第1弾が日本なの?

フィリピンの海外労働者は確かに多いですが、私がノアコインに対してどうしても引っかかってしまうのが『どうしてプレセール第1弾が日本なのか?』という点です。

ノアコインのプレセールは

販売期間 販売価格 販売上限 販売国
第1期 2017/1/11~

2017/2/19

100NOAH=144円 23.11億NOAH 日本

フィリピン

第2期 2017/4/3~

2017/5/28

100NOAH=164円 55.85億NOAH 日本

フィリピン

第3期 2017/7/24~

2017/10/1

100NOAH=169.9円 111.88億NOAH アジア圏
第4期 2017/12/1~

2018/4/30

100NOAH=175.6円 241.16億NOAH 世界のマーケット

とされてますが、期間と販売価格はさておき『日本から』というのがどうも納得できません。

海外送金額全体に占める日本の割合はそれほど高くない

フィリピン人の海外送金額は年間で総額3兆円を超え、その送金手数料は3500億円に上ると言われています。

ここで注意してほしいのは

3兆円の海外送金額は世界各国の合計金額であり日本単体ではありません。

『いや、在日フィリピン人労働者って結構多いから、日本の占める割合が高いんじゃないの?』

と思う方もいるかもしれませんが、実際はぜんぜん大したことありません。

フィリピン中央銀行の調べ(2016年)によると海外送金額の多い国は

国名 海外送金額(USD)
1位 アメリカ合衆国 8,931,269
2位 サウジアラビア 2,630,650
3位 アラブ首長国連邦 2,155,800
4位 シンガポール 1,657,003
5位 イギリス 1,423,909
6位 日本 1,362,655
7位 カタール 1,059,002

参考:フィリピン中央銀行Overseas Filipinos’ Cash Remittances

となっていて、日本はトップ3にも入っていません

アメリカの1/5以下です。

同じアジアではシンガポールよりも少ないです。

また、出稼ぎ労働者の数においても

参考:PHILIPPINE OVERSEAS EMPLOYMENT ADMINISTRATION『DEPLOYED OVERSEAS FILIPINO WORKERS』

と、日本は出稼ぎ労働者ランキングトップ10にも入っていません。(在日フィリピン人の数ではない。)

もし本当に海外送金に掛かる手数料を何とかしたいと思うのならば、上位のアメリカ合衆国や中東諸国国からノアコインをセールしていくのが普通ではないでしょうか?

それこそ3兆円にも上るOFW市場を獲りに行くならなおさらです。

なぜ英語の通じる国からじゃないの?

ご存知のとおり、日本人はほとんど英語が喋れません。

ノアコイン側もアジアで唯一の英語圏の国と言っていて『英語圏からのアウトソーシング』が安定成長の理由としているなら、なぜ英語の話せない日本からのセールなのでしょう?

それなら日本よりも送金額が多くて英語の通じるシンガポールからセールすべきでは?

また、日本よりも金額は少ないですが英語の通じる香港や台湾の方が拡散しやすいですよね?

わざわざフィリピンに法人を作って、わざわざ英語の通じない日本にプレセールを仕掛ける意図が分かりません。

おそらく、日本を最初のプレセールの場にしたのはノアコインをフィリピン人の海外労働者に普及させるためではなく日本人からの資金集めが目的であったと推測できます。

(用途は知りません。開発費なり、これからのプロモーション費用なりに使うのかもしれません。詐欺と断定してるわけではないです。)

で、詐欺なの?大丈夫なの?

日本のプロモーターとして暗躍(?)している泉忠司氏のネット上での評判が必ずしもよくないことから、詐欺する意見もチラホラあるようです。

ただ、依然としてプレセール期間中は続いていますし、相当額の資金が集まっていることも事実なようです。

フィリピン政府からは『国家プロジェクトではない』と否定されましたが、もともと国家【規模の】プロジェクトと謳ってただけで、いつの間にやら『国家公式プロジェクト』として独り歩きしていた感もあります。

政府と言うよりもどちらかというと財界が絡んでいるようですし、詐欺かどうかを今の段階で判断するには情報が少なすぎます。

ここまで読んで頂いて『え~結局どうなんだ!?』と思う方もいらっしゃると思います…すみません笑笑

個人的には『公開されてから買えば?』

ノアコインは未だに正式に取り扱う取引所が決まったわけではありません。

おそらく日本国内の候補はCoinchekではと言われていますが、確たる情報はありません。取引所が扱わなければ価値は付きませんから、購入したノアコインはただのゴミになってしまいます。

一方でプレセールの段階で買っておくことのメリットは最大22%の値上がり益とその期間の利息が見込める点ですから、リスクとリターンのバランスを許容できるのであればプレセール期間中に買えば良いと思います。

それに、国内取引所がダメでも国外ウォレットや両替サービス経由でビットコイン等に換えられれば現金化も可能になるかもしれません。

ただ、私個人としては『わざわざプレセール中に買わなくても良いんじゃない?』というスタンスです。

なぜなら、プレセールなので現金化することもできず、流動性もなく損切りできないからです。

本当にノアコインが一般公開されて普及していくのであれば、公開直後に投資しても『タイミングとして遅い』ことは無いのでは?と思います。

投機目的の人や、一刻も早く現金化したい人も少なくないでしょうから、きっと公開後も購入に適したタイミングが来るはずです。

単純に『今買っておけば億万長者になれる!』というような胡散臭い謳い文句に騙されず、客観的な事実から状況を判断していきましょう。