手取り15万円のサラリーマンがHSBC香港の口座を開設するメリットはあるのか?

『報酬は海外の個人口座へ振り込んでくれ』

ゴルゴ13ことデューク・東郷の台詞。

日本の銀行よりも海外の銀行に預金しておく方が何かとメリットがあるらしい(?)

そんな『海外の銀行口座』としてよく引き合いに出されるのが、日本から最も近いオフショア地域である香港のHSBCでしょう。

日本からも口座開設のツアーが出ているほど、毎日現地のHSBC窓口にやってきています。

しかし、『本格的な海外投資をしないのであれば、口座開設のメリットは少ない』と言われているのも事実。

私のような手取り15万円の薄給のサラリーマンがHSBCの口座を開設するメリットがあるのかどうかを考えてみました。

今回はイマイチだと思う部分を挙げてみます笑

【2017.02.21】

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利子が良いわけでもない

日本は超低金利。

日本の銀行に預金しておいたところで、何年経っても雀の涙ほどの利息しか付かないのはもはや常識ですよね。

きっと金利が良さそうなHSBCに預けておけば利息が美味しいことになるに違いない。そうに決まってる。

 

本当にそうだろうか?

 

日本人であれば誰もがそう信じて疑わないけど、実は『外貨預金』に関してはそうとは限らないようです。

さっそく比べてみると…

2016年1月現在

例えば三菱東京UFJ銀行で外貨を定期預金(1年)した時の金利。

  • 米ドル 0.31%
  • ユーロ 0.301%
  • 豪ドル 0.810%
  • NZドル 1.310%
  • 英ポンド 0.4%
  • スイスフラン 0.301%

参考⇒三菱東京UFJ銀行の外貨定期預金金利

一方、HSBC香港で外貨を定期預金(1年)した時の金利は

  • 米ドル 0.1500%
  • ユーロ 0.001%
  • 豪ドル 0.600%
  • NZドル 0.7000%
  • 英ポンド 0.3000%
  • スイスフラン 0.001%

HSBC香港の外貨定期預金金利(英語)

なんと、普通にHSBCが負けてます。

海外の銀行だからと言って、高い金利を享受できるとは限らないんですね。

口座維持費と最低預金額

日本では馴染みが無いかもしれませんが、HSBCでは預金額によって口座のグレードが変わります。

タイプは次の3つで、それぞれに最低預金額が設定されてます。

  • プレミア(HKD1,000,000)
  • アドバンス(HKD200,000)
  • パーソナルインテグレーテッド(HKD5,000)

そして、最低預金額を下回ると口座維持費が預金から徴収されることになります。

現在のレート、HKD1=JPY15.2で、最低預金額を算出すると

  • プレミア(1520万円)
  • アドバンス(304万円)
  • パーソナルインテグレーテッド(7万6千円)

各グレード、この金額以上の預金が必要になります。

(最低預金額以上なら、徴収されません。)

中グレードのアドバンスですら、最低預金額が約300万円必要です。

私のような手取り15万円の薄給サラリーマンには一番下グレードのパーソナルインテグレーテッド以外は縁の無い金額に思えます。

しかも、最低預金額は預けてあるものの自由に引き出すわけにはいかないお金、ようは人質みたいなものですからね。

(下回れば維持費が取られますから)

日本からの直接入金ができない

HSBC口座開設すれば、最大のメリットと言われている日本国内資産の疎開先としての機能を期待できます。

よく言われるのが

日本は世界有数の借金を抱える国で、実にGDPの2倍近い1170兆円近くの累積赤字国債があります。

絶対に無いとは言い切れない預金封鎖の対策として、海外の銀行口座(HSBCなど)に資金を疎開しておく方法があります。

というやつ。

『よ~し、借金だらけの日本に預金しておくのは怖いから、毎月少しずつHSBCに資金を移動させよう!』

と、安易に考えてしまいますが、実は

日本国内からではHSBC香港への直接入金ができません。

『HSBC』は世界的に有名な銀行ではありますが、日本では馴染みがないですよね?これは日本のHSBCは一部の法人と高額預金者の口座を除き日本からは撤退したためです。

となると、日本からHSBC香港の口座に入金したい場合は、日本の銀行から海外送金する必要があります。

これがなかなか良い額の手数料が掛かります。

1回の送金でだいたい5,000円前後

一度に数十万~数百万の入金をするのであれば入金に対する手数料が低く抑えられますが、数万円をチマチマ送金するような運用をしていては資産を守りたいのか手数料を払いたいのか…

ちょっと分からなくなってしまいます。

『給料から月々1~2万円貯金したいなぁ』みたいな運用をHSBCの口座に求めるは、全く持って現実的ではありません。

使わないと口座が凍結される

先も述べたように、日本からHSBCに入金する時は海外送金しかありません。

とは言え少額の海外送金を頻繁に行っていては効率が悪いので、ある程度まとまったお金を作ってから送金する方が現実的です。

しかし、注意が必要なのが口座凍結です。

まとまったお金を作って入金しようとすれば、口座の使用頻度は確実に少なくなりますが、HSBCの銀行口座は2年間全く資金の移動がなければ口座が凍結されます。

最低預金額が没収されるわけではありませんが、一度でも口座が凍結されてしまうと、解除するには香港の支店に直接行く必要があります

実は、日本からのHSBC口座開設ツアーなどに参加して、晴れて口座を開設しても、多くの方が結局口座を凍結させてしまっている事実があります。

(このことが日本人の口座開設が厳しくなっている理由のひとつとか)

折角作った銀行口座も凍結させてしまっては元も子もありませんよね。

一応、自分の口座内で普通預金と当座預金(小切手用)との間で資金を移動するだけでも口座凍結は免れますが、あまり頻繁に入金できないような場合は、維持するための作業を定期的に行わなければいけません。

たまにしか使わないのでパスワードや操作方法を忘れてしまった…なんて人も少なくないんです。

口座開設に掛かる費用は回収できるのか?

日本人のHSBC香港の口座開設は年々難易度が高くなっていると言われています。

口座開設は書類さえ提出すれば可能というものではなく、現地の銀行員と英語でやりとりする必要があります。

しかも自分の名前を言ったり、住所を言ったりするような単純なやりとりだけではなく

『なぜ、銀行口座を開設するのか?』

『日本の銀行ではダメなのか?』

『年間の入金額は?』

などなど、わりと突っ込んだ質問がされる可能性もあります。

正直言って、英語もロクに話せない素人が気軽に香港に行って口座開設できるようなものではありません。

なので大抵の人が『口座開設サポート』の業者さんに、だいたいHKD2000~4000くらいのサポート料を払って同行を依頼します。

それでも受け答えは基本的に本人が英語でする必要がありますし、担当者によっては同行者を拒否される場合だってあります。

香港まで数万円のチケット代を支払って、さらにそれに匹敵するくらいのサポート料を支払って、それでも口座開設の成功率は100%とはいかないのです。

(もちろん、サポートを依頼した方が成功しやすいし、開設後もサポートがあるので心強いです。)

これだけの費用(勉強代?)を支払ってでも、HSBCの口座開設をするメリットが果たしてあるのか?

本格的な海外投資の受け皿としてHSBCを活用しないのであれば、口座開設のために費やしたお金を回収できるとは考えにくいのが現実です。

とりあえず、私が思いつくサラリーマンがHSBC香港の口座を開くデメリット…というか注意点でした。

【2017.02.21】

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